2007年10月20日

沈まぬ太陽 (山崎豊子)

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沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

先日出かける前に成田の TSUTAYAで東海林さだおの文庫を探すも 「まるかじり」シリーズすら置いてない。 そこで「山崎豊子ならば面白かろう」というレベルで購入。 数日の間が空いたりはしたが全五巻連続して読破。 第三巻のタイトルでわかるように日本航空と実在した職員、事件を モデルにした小説。

小説としての脚色や、不正確さ、さらに同じ出来事でも見解の相違 などの点から批判や否定する意見もあろうが、官僚や利権がいかに 日本社会を蝕んでいるか、という点でみれば数10年前から始まる 物語が今日でも多くの面で当てはまる。 2007年の10月でも防衛省や厚労省の「お役人」が起こした事件が ニュースをにぎわしている。

ただ、行天のように 寝返った自分を正当化するために恩地を批判したり、妥協したり するのは論外としても、同じ戦うにしてももう少し戦略を考えねば 絶対勝てないのではなかろうか?と思うが、それは単に 「100%愚直な人」というキャラクターで恩地を登場させたかったのか というきもしないでもない。

面白いのは利権を食い物にしている連中が恩地を「アカ」と呼ぶが 彼らの行動の方がそれこそ旧ソ連の官僚そのもののように思える ところ。小説はうのみにしちゃいけないとは思いつつ (元々アンチ的に見ている) JALには乗りたくないな、と感じて しまう。

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

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2007年09月09日

5万4千円でアジア大横断

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下川裕治著 「5万4千円でアジア大横断」

この人の 12万円で世界を歩くが週刊朝日に連載されてるのを読み 大分影響を受けた。当時はアメリカに行ったことしかなかったので バスを乗り継ぎ安宿に泊まるアジアの旅は道の世界だった。

昨今若干値上がりしているものの、飛行機代は相対的に安くなり 無理に「貧乏旅行」に徹する必要はなく、物書きとしての ネタづくり、という意地悪な見方もできるが、出発すると 体にしみついたスタイルを発揮し、「胎児のような姿勢」で 狭いバスの座席で眠ってしまう。 ちなみに本書にもでてくるが、東アジアのバスは大分快適になり 台湾やマレーシアで私も体験。

インドの「平等のバス」のように「金持ちは市内バスの走り方を する長距離バスに乗ったりしないだろ」と突っ込みをいれたくなる 点もあれど、久しぶりの下川旅行記をそれなりに楽しんだ。 星をつけるとしたら3.5/5ってところか。

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